「あなたのために家を建てる」 01.09.30
サムエル下7:1〜17、Tヨハネ4:15
ダビデがイスラエルの二代目の王となることが定められてから、先代のサウルとの関係、
ペリシテとの戦い等、ずいぶんいろいろなことがありました。それらが一段落した時に、
ダビデは神殿の建設を考えました。
自分が宮殿に住みながら、神の箱を天幕に置いておくのは申し訳ないと思ったのです。
ところがその計画を神はとどめられました。
神は、イスラエルの国が進んで行くにあたって、ご自分についてどうしても知っておいて
ほしいことがあったからです。それは固定された場所にとどまる神ではないということです。
<あなたたちの先を進むのは主であり、しんがりを守るのもイスラエルの神だから>
(イザヤ52:12)といわれます。 神さまは、先頭に立って進まれます。進むべき道を指し示し、
先導し、<行く手から敵をことごとく断つ>とおっしゃってくださる神です。
しかも、ご自分のペースで先に行ってしまわず、これまで色々な事でばたばたしていた
ダビデのペースにあわせるようにしていっしょに進んでくださる神でした。
また同時に、しんがりにもおられる神です。羊の群れの後ろから選ぶようにして、ダビデを
選ばれた神でした。先頭だけにおられる神ではありません。四方八方から、民を見つめていてくださる。
この神をしっかり心に刻むことでイスラエルの基盤を作るようにと願われました。
そしてこれは、わたしたちが生きていく上でも心に刻み込むべきことです。
さてダビデは、神のために神殿を建てることを考えましたが、それをさえぎるようにして
「神があなたのために」ということに目を向けさせます。
自分が神の導きや働きかけをどんなに必要としている存在であるかを見失うと、
すぐ的外れな方向に進んでしまいます。
<イエスが神の子であると公に言い表す人はだれでも、神がその人のうちにとどまってくださり…>
主イエスは、真の神殿を建ててくださいました。